ozako 小澤工務店について

大工職人だった父が創業して会社を設立し、株式会社小澤工務店を引き継ぎました。小澤 誠と申し上げます。
 
小さい時から｢お前は、大工になるんだ｣と、大工棟梁としての親父の背中を見ながら育ってきたので、何の疑問も持たず工業高校建築科に進学し、建設会社に就職後にozako小澤工務店に入り現在代表取締役を務めております。そのため､子供の頃はのびのびと比較的自由気ままに学生生活をおくりました｡親父の手伝いも小遣い欲しさにやりました。今とは違って手きざみの木造住宅、ほぞの穴開け、ほぞ付け､現場ではザラ板張りと、｢いっぱし｣の大工のつもりで手伝いました。昔の建築工事の進め方は､お施主さんが棟梁の家にお願いにきて、そこから話が始まり、間取り･材料･工程と棟梁がすべて牛耳っていたようです。私が弊社に入ったのがバブル真っ最中、まだ少しはそんな場面もあったような時代でした。22歳で会社を辞め、小澤建築(旧商号)に入社しましたがなじむまで時間がかかりました。
 
しかし、建築工事は工法・場所が変わっても、発注者がいて､施工者がいて､あるいは工事監理者がいて図面や見積通りに誠心誠意、完璧を目指して施工する事は親父も同じでした。｢金を残すより、仕事を残せ｣が亡き父の仕事に対する姿勢でした。そこを継いだせいもあり利益よりも建物の性能・機能・出来映えを優先してしまうので、会社の経営者としては失格と思います。
家とは、雨風しのいで､暑い寒いもしのいで､食事をして本を読んだり､テレビを見たり､そして睡眠をとって何十年､あるいは何百年も住む人たちの歴史を刻む空間だと思います。
 
近年の家づくりも、お施主様はプラン作成打ち合わせから資金繰り、仮住まい、引っ越し、近所への気遣い、仕上げ工事打ち合わせ等、沢山のことを決断・実行しなければなりません。一生に一度の買い物と言う方もいますが、その作業は大変なものです。しかし、完成したときの喜びもまた格別だと思います。そのお手伝いをozako 小澤工務店でさせて頂き、共に喜び合いたいと思っています。
 
人と環境にやさしい建築産業として、計画から竣工定住までを通して地球との共生を考えた事業を目指します。また、地球が育てた樹木を大切に、「想い（設計）をかたち（施工）に変えて」本物の「家づくり」に邁進していきます。どうぞ宜しくお願い致します。